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2026年7月30日
AIエージェント 業務自動化 属人化解消 生成AI活用 DX

ルール化できない属人業務こそ、AIエージェントの出番だった ― フォーマットが揺れる入力を成果物まで仕上げるデスクトップMVPの試作

チャットで答えて終わるAIと、業務の成果物まで作り切るAIは別物です。

株式会社イー・トライアドでは、Windows / Mac 向けの業務遂行型AIエージェント「Triad AI Agent」のMVP(試験実装)を開発しました。デモ題材は「様式が揺れる日次集計」ですが、これはわかりやすい一例です。狙いは、RPAやマクロでルール化しきれない属人業務——読む・解釈する・揃える・成果物にする——への汎用適用の可能性を検証することにあります。

本稿は完成版SaaSの発表ではありません。開発・業務組み込みを一緒に進めるための技術サンプルです。

デモ動画はこちら(一例: 様式が違う日次報告の統合集計)
YouTubeで再生するお知らせ記事

様式が揺れる入力を読み取り成果物まで仕上げる AIエージェントMVP の概要図

問題設定(集計に閉じない)

現場に残る属人業務には、次のような共通構造があります。

  1. 入力様式が揺れる — 拠点・得意先・担当者ごとにフォーマットが違う
  2. 暗黙知が要る — 「だいたいこう読む」「この表記はあの商品」といった経験依存の判断
  3. 成果物まで人手 — 読むだけで終わらず、表・CSV・報告書など次工程で使える形に仕上げる

日次集計はその一例です。店舗ごとに Excel / メール文 / 手書き写真 / CSV が混在し、税込・税抜や項目名のゆれを人が頭の中でそろえて実績表を作る——といった作業です。

同じ構造は、集計以外にも広く見られます(いずれも「適用しうる領域」であり、本MVPで実装済みの業務テンプレートという意味ではありません)。

  • 得意先ごとに癖のある注文書・請求書の打ち込み
  • 問い合わせの仕分けと一次回答案の作成
  • 報告書・朝会サマリーの作成
  • マスタ突合(表記ゆれのある商品名・得意先名)
  • 帳票から基幹取込用CSVへの変換

RPAやマクロは「同じ場所に同じ項目がある」前提で強く、様式や解釈が揺れると例外処理が増え、結局特定の担当者に戻ってきます。必要なのは、読む・解釈する・揃える・計画して実行する・検証する・必要なら確認質問する、というエージェント的な遂行です。

デモ=適用例の1つ

まず、公開デモをご覧ください。様式の違う日次報告を渡し、税込でそろえた実績表と朝会向けサマリーまで作成する流れです。

一例 ― 様式が違う日次報告の統合集計

ポイントは、入力側をきれいに揃えてから渡すのではなく、汚い入力のまま渡し、出力側で業務に使える形へ収束させることです。チャットで「こう集計すればよい」と説明するだけで終わらず、ファイルとして成果物を出します。

同じ型が効くもう一つのイメージ(注文書の打ち込み代行)

集計以外への橋渡しとして、次のような業務イメージも想定しています(デモ動画の題材とは別の適用イメージです)。

  • 得意先ごとに癖のある注文書(FAX画像 / 独自Excel / 曖昧なメール本文)を受け取る
  • 商品マスタと突合し、表記ゆれや欠落を解釈する
  • 基幹取込用CSVと、解釈根拠を残したレポートを成果物として出す

「読む → 解釈する → 揃える → 検証する → 成果物にする」という核は日次集計と同じです。だからこそ、本MVPは集計専用ツールではなく、属人業務への汎用エージェント化の試験実装として位置づけています。

MVPスペック

本MVPで検証している構成の概要です。完成品の仕様保証ではなく、技術サンプルとしての現時点の姿です。

項目内容
形態Electron製デスクトップアプリ(Windows / macOS)
実行モデルツール実行型(チャットで答えて終わりにしない)
LLMGemini / OpenAI / Claude / OpenAI互換(ローカルLLM切替可)
ツール群約43(ファイル、Excel/CSV、PDF/Word/PPT、OCR/Vision、HTML/Mermaid、検証・質問・成果物提示など)
UI実行ダッシュボード、質問カード、成果物カード、プレビュー

特定業務専用の画面を並べるのではなく、汎用ツール群を組み合わせて業務を最後まで遂行する設計です。お客様の入力・判断ポイント・出力先に合わせて、ツールやトリガーを足していく前提です。

アーキテクチャ(簡潔)

デスクトップ上で、次のようなフェーズを進みます。

understanding → analyzing → gathering → planning → executing → verifying → done

  • Electron(main / preload / renderer)でローカルファイルとUIを扱う
  • 完了前に verify_result による検証ゲートを置き、「それっぽい回答」で終わらせない
  • セキュリティ面では、workspace内の PathGuard、コード実行サンドボックス、APIキー暗号化などを試験実装

細部は業務組み込み時に調整しますが、「計画して実行し、検証してから完了する」流れをエージェントの骨格にしています。

拡張性(核は共通、接点は個別)

いま試験実装しているもの(例)

  • 添付ファイルからの実行
  • Office / OCR / Vision 系ツール
  • フェーズ管理と検証ゲート
  • クラウドLLMとローカルLLMの切替

お客様向け追加開発として考えられるもの(未実装の拡張例)

次は現時点のMVPに標準搭載している機能ではありません。今後の拡張例・個別開発の候補です。

  • メール受信やFAX取込などのトリガー
  • Googleスプレッドシート等への常時書き戻し
  • Slack / Teams への通知
  • 基幹システムAPI連携
  • 承認フローやMCP連携

整理すると、核(読んで揃えて作って検証する)は共通接点(トリガー / 出力先 / 業務知識)は個別開発です。したがって適用範囲は集計に閉じず、お客様の属人業務へ横展開しうる想定です。

相談の入口

完成品の導入案内ではなく、試験実装を起点にした共創・受託の入口です。

  • 自社の属人業務をエージェント化できるか相談したい
  • RPAやマクロで折れた工程を、エージェント前提で再設計したい
  • 入力元・出力先・確認フローを、現場に合わせて組み込みたい

デモ動画: https://youtu.be/eXDoDYWaw5M

関連のお知らせ: AIエージェントの試験実装を公開

ご関心のある方は、お問い合わせ よりご連絡ください。

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